2017年10月16日、JRA(日本中央競馬会)がICカード(JRA-UMACA)の導入と、それによる馬券のキャッシュレス発売を決めましたね。
キャッシュレスな馬券発売はインターネット投票で既に行っていますが、さらに馬券購入方法の幅を広げた形でしょうか。
今回はこのJRA-UMACA(以下UMACA)導入によるメリットとデメリットについて考察してみたいと思います。
UMACA導入の概要
そもそも今回のUMACA導入とはどういったものなのか簡単に説明しておきましょう。
UMACAとは、JRAでのみ使用可能なICカードです。
導入時期は2018年の秋に東京競馬場に導入予定で、その後各競馬場に展開していくようです。
利用者はJRA-UMACA会員に加入して自分専用のカードをもらい、馬券購入前に入出金機でお金をチャージ、キャッシュレス発売機にてUMACAを使い馬券購入、購入内容が印字されたレシートを手にレース観戦、的中すれば自動でチャージ、現金に戻したくなったら入出金機で現金化。といった具合。
UMAポートという機械も導入予定で、UMACAで購入した過去の履歴を見ることができたり、オッズの印刷、クーポン券の発行ができるようです。
またインターネット投票の仕組みを使うため、WIN5や海外競馬の馬券も買えるようです。
詳しくはJRAのホームページを見たほうがいいと思います。
UMACA導入のメリット
1.現金を出さない分スムーズに購入できる
馬券購入時はUMACAをピッとして手のひらをかざしてマークカードを入れるだけなので、財布を出して現金を出してお釣りを財布に入れて財布をしまう行為がなくなります。
それにより馬券が手軽に、スムーズに買えるようになります。
2.予算を決めて遊びやすくなる
UMACAに事前にチャージした分でしか馬券は購入できないので、「今日は予算1万円!」など決められた範囲で遊ぶことができます。
現金で購入していた時は財布にお金があれば際限なく購入できてしまうので、自分を制御しやすくなると言えるでしょう。
3.紙代、印刷代が安くなり、ゴミが減る
JRA側目線となりますが、発券する紙がJRA専用のあの質のいい紙からレシートになるので紙代が安くなります。
そして単純に薄い紙になるのでゴミの量が減ります。
一枚一枚は微々たるものでしょうが、膨大な量の馬券を発行しているので総額はばかにならないでしょう。
こうして得た利益をサービスの向上や還元率の向上に繋げてもらえれば利用者としてもありがたいですね。
4.競馬場来場特典などのサービス向上がしやすくなる
UMACAは会員登録が必要なので、そのカードと利用者がひも付きます。
したがって、そのカードを利用した実績から特典を受けられるなどのサービスが行いやすくなります。
実際、UMAポートでクーポンの発券を行うとJRAホームページに書いてあったのでそういうことだと思っています。
UMACA導入のデメリット
1.導入してすぐは混乱する
馬券の購入方法が変わるので、若い人はともかく歳を重ねられた方は最初混乱するでしょう。
結局もたもたしてスムーズに購入できるというメリットが失われる・・・といったことが最初は起こるでしょう。
2.自分が購入した馬の番号が確認しにくくなる
これは実際に発行されるレシートがどういったものになるのかにも拠りますが、少なくともレシートというペラッペラの紙になるので見にくくなります。
複数レースを同時に買ったらどうなるのか・・・などユーザビリティがどうなるかですね。
3.現行のオッズカードがなくなる
オッズカードがなくなります。
UMAポートがその代わりを務めるようですが、UMACA会員にならないと使用できない場合は面倒です。
UMAポートの利用が会員限定でなければデメリットではなくなりそうです。
ありそうな疑問
1.UMACAを落としたらマズイのでは
UMACAを利用して馬券を購入する場合、手のひら認証が必要なので拾われても他人が使えないのでその点は安心です。
会員登録により本人と紐づくので、見つからない場合は新しいカードを発行してもらって元々のカードの残高も移してもらえるでしょう。
したがって万が一UMACAを紛失しても金銭トラブルにはなりにくそうです。
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回はUMACA導入によるメリット、デメリットを考えてみました。
私はとりあえず使ってみると思います。特典もありそうですし。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。